整形外科で扱う症状には、腰痛、肩こり、膝の痛みなど、私たちが日常的に感じるものが多くあります。

しかし、これらの痛みを「いつものこと」と軽く考えてはいけません。
確かに原因が特定できない痛みもたくさんありますが、身体からのサインをしっかりと受け取ることで、病気に気づいたり、将来の病気やケガを予防したりすることができます。 実際、肩こりから心臓の病気、腰痛や背中の痛みから内臓の病気など、身体の痛みに病気が隠れていることがあるのです。

「どうせ行っても治らないよ」「もう年だから仕方ない」「手術と言われたら怖いから…」と不安に思う気持ち、病院への抵抗感があると思います。 でも深刻な病気ではないことを知り、痛みとの上手な付き合い方を知って安心していただくのも、クリニックの大切な役割だと思っています。 どんなささいな痛みや違和感でも、遠慮なくご相談ください。

整形外科医として、日々、患者さんの痛みや不具合に向き合っていると、正直なところ、医療の限界を感じることも多くあります。 私たち医療者ができるのは、患者さん自身の自然治癒力を引き出すこと。病気をより早く治りやすい状態にすることで、回復のサポートをすることです。

だからこそ、病気になったから治すのではなく、病気になりにくい身体づくりが大切だと思っています。 医療ができることは、レントゲンやエコー、医学知識をもって痛みや違和感の原因を探り、重大な病気が隠れていないかを診断すること。 そのうえで、おくすりの力を使って痛みを和らげ、正しい身体の使い方や適切な生活習慣をお伝えしていきます。

私たちは、患者さんと医師・スタッフが一緒になって、患者さんの健康な生活をサポートしたいと考えています。